THE SOWERS 太陽光発電に挑む二児のパパ(前編)
THE SOWERS 太陽光発電に挑む二児のパパ(前編)

THE SOWERS 太陽光発電に挑む二児のパパ(前編)
Sustainable note主催、取材記事シリーズ【THE SOWERS】!!
ブログ記事50投稿目という節目というのもあり、記念すべき第一弾は個人事業で太陽光発電所を作った二児のパパ、小川俊佑さんに独占インタビュー!!
再エネの“リアル”に迫ります。

【プロフィール】
小川俊佑:1978年生まれ。
2002年から電機メーカー資本のファイナンス会社に勤務。営業部門において不動産業向けや半導体関連などの製造業向け営業に従事。経営企画、営業企画部門において中期経営計画の策定や新規事業開発に従事。関連会社の取締役も務めた。
2025年に電機メーカーに転じ、新規事業部門の戦略企画に従事。
また、副業許可を得て個人事業主としても活動。太陽光発電所の開発、投資家への売却実績がある。現在は、まちづくり領域、海洋・水産領域、農業領域における事業立ち上げを探索中。技術評価に関する共著がある。
【目次】
- 発電所設置までの道のり
- 事業内容
- 本業、副業、それに子育ても!両立の難しさとは
- ケーブルの盗難被害に?!
- どんどん変わる国の制度
Interviewer so_taro_ / to_i
so_taro_
それではよろしくお願いしま~す!
小川さん:
よろしくお願いします!なんかビシッとしてこなかった💦ふらふらっと来ちゃった(笑)
so_taro_:
全然、大丈夫です(笑)では早速ですがざっくり小川さんの今までの過去のご経歴や太陽光発電を作るうえでキーとなった話などをしていただいてもいいですか?
小川さん:
分かりました!私はですね、今46歳。1978年千葉県の太平洋側、九十九里浜地方でして…
so_taro_:
じゃ!そこにルーツがあると言うわけですね!!
小川さん:
そこにルーツがあるんですよ(笑)それで九十九里浜は海が近い東側でして…東日本大震災の時は津波が来たエリアで、残念ながら亡くなられた方もいらっしゃて、犠牲者が出たエリアとしては日本の最南端で…海の近くなのですよ。実はそこらへんが太陽光発電をやったきっかけになった部分でもあるんですけど..いきなりあれですか?なんで太陽光発電やったかっていう話しちゃって大丈夫ですかね(笑)
so_taro_:
大丈夫ですよ!今までの経緯をなんとなく話していただければ(笑)
小川さん:
じゃあ先に(発電所を作った)動機を言っちゃいますね!動機としては3つあります!1つ目は「環境」具体的には「地球温暖化」っていうところに興味はあったと。それで、これは何でかというと、海の近くに住んでいたというのがありまして、九十九里って地盤沈下もあって、かつ海面上昇があるといずれ100年後ぐらいには海岸の浸食も進み、0m地帯で高潮の被害なども増えるだろうという風に予測されているようで…その観点で他人ごとではない!今はまだ顕在化していないけど、実際に自分が育ったエリアが100年後、もしかしたら自分も生きているかもしれないし、わからないけどそう遠くもないような未来になんかそういったことが起きてしまうという..。まあ、それが1つですね。それで2つ目が(九十九里浜が)もう過疎地で💦。もともとは自分の相続で「どうしよう」みたいな土地をもらってしまったんですよ。家の隣の親族..親戚って言ってももう全然もう会ったことないような親戚。まあ、田舎なんでみんな親戚みたいな感じなんですけど(笑)。で、そこでもう使われてない土地があって、これどうすんだろうなという。要するに、そういった放棄地というか、放棄されちゃっている土地を「それどうすんの?」っていうのが自分の課題としてありました。3つ目がエネルギー安全保障についてですね。小学校の時にイラクがクウェートに侵攻した湾岸戦争があってですね。それで、アメリカとイラクが戦争して、油田が燃えている映像が結構テレビに流れていたんですよ。油田地帯で戦争をやっていたわけですよね。ある意味、エネルギーをめぐる戦いみたいな感じがあって… それはすごいなんか、印象に残っているのですよね。
で、結局20世紀って振り返ったらずっと戦争をやっているし、割とエネルギーの奪い合いだよねっていうのがあって…まあ日本も日中戦争中の1941 年に石油の全面禁輸が契機となり太平洋戦争に踏み切ったという面もあるじゃないですか?ですから、日本はエネルギーないよねっていうのがあってですね!そこもちょっと関心がありました。
so_taro_:
はいはい!なるほど!ではかなり動機の部分は深掘れたので、今やっている事業内容について聞かせていただけますか?
小川さん:
今やっているのは..太陽光発電所を開発しました(笑)。とはいえ、これをやろうと思ったのは2010年ぐらいですかね!バッチとこう2010年かは覚えていないのですが、当時ドイツが太陽光発電の先進国だったんですよ。法律に基づいた固定買い取り制度がすでに始まっていて、発電した電力は実質的にはドイツ政府が価格を保証するような形で売電することができたんですよ。そのあたりいずれ日本でも広がっていくんじゃないの?という話も出始めていて。シャープやパナソニックが太陽光パネルの生産に結構投資するみたいな動きがあったんですよ。その後2011年に日本でも固定買い取り制度が打ち出されたんですよ。震災の前から議論はあったけど2012年に始まったんですよ。それで制度を見ていたら「ああ、これ結構個人でもいろいろできるんじゃないかな」と思いましたね。

so_taro_:
それで今ある規模間でバーンとはじめちゃった感じですか?
小川さん:
はい。もうバーンと!それで規模の話をすると…自分が開発したのは低圧発電所って言って最大出力50kWh未満ので…細かい話になっちゃうんですけどね(笑)。低圧・高圧っていうのがあって低圧がいわゆる家庭が使うような電圧で、電圧が上がっていくと管理のハードルが上がってくるんですよ!管理資格のある人を配置しないといけないとか、そういうのがあって低圧はその点やりやすいというか…まあ、規模もそれほど大きくないのでね~。そう言った関係で低圧を8基開発しました。
so_taro_:
規模でいうとどのくらいなのですか?
小川さん:
規模でいうとですね…えっとー大きく言うと2サイトやっていて6基あるほうが5500平米…
so_taro_:
5500ヘイベイ(?)…どのくらいで…(笑)。
小川さん:
笑笑!東京ドームのグランドが13,000平米なのでその半分弱ですね!
so_taro_:
おぉ!広いですね!そっちは先ほどおっしゃっていた相続で持っていた土地なのですか?
小川さん:
そうですね。そっちはそうです!もう一個のほうが親族といいますか、遠い親戚で、お会いしたこともない近隣の地主の土地ですね。

so_taro_:
今って作った電気は全部売電している感じですか?
小川さん:
大きいほう、自分が土地を持っているほうは大きすぎて自分で資金調達ができなくて1億円ぐらいかかるという話だったのでそれは売りましたね。
so_taro_:
発電所を?!
小川さん:
発電所をです。厳密には、プランの段階で売却しました!工事業者と選定し、設計して、国の固定買取制度に基づく売電の権利を確保した状態で譲渡をしましたね~。低圧2基の小さいほうは自分で資金を調達できたので自分で持っていますね。自己保有しているのが最大出力約78kWh、売却したのが約300kWhですね。
so_taro_:
ありがとうございました。ではでは、ちょっと話がずれるのですが、サラリーマンやり副業もやられて、さらには今2児のお父さんじゃないですか。ぶっちゃけ、大変ではないのですか?その両立の難しさなどはあるのですか?
小川さん:
そうですね..両立はできています(笑)。ただ確かに時間は取られますね。自分が保有している発電所の草刈も自分でやっているので。
so_taro_:
そうなのですね!!
小川さん:
はい。年に4・5回は!
so_taro_:
じゃあ休日にやっているのですね!
小川さん:
そうですね、休日にやっていますね。
so_taro_:
やっぱり草刈しないと発電効率は下がりますもんね。
小川さん:
それはありますね!やっぱり草が伸びてくると!あと火災の原因とかになりえるので。影ができるとホットスポットといって火災の原因になるんですよ。
so_taro_:
そうですか!それは知らなかった!でもそのくらいしか発電所にはいかなくて済む感じですか?
so_taro_:
まあ、実家があるので九十九里浜にはよく行くんですけど、草刈以外ではあまり発電所には立ち入らないですね。そこまで大変な感じではないですね。
so_taro_:
そうですか!あとまた話が変わっちゃうんですけど。最近よく発電所の導線ケーブルが盗まれるニュースが後を絶たないじゃないですか。発電所を運営する側として何かしらの対策とかってされているんですか?
小川さん:
そうですね。売却したほうの発電所はすでに二回盗まれてます。
so_taro_:
えぇぇぇ~~~~~~!
小川さん:
今では警備会社を入れていますね。センサーを導入してって感じで。あとケーブルも銅からアルミに変えたりとかしていますね。
so_taro_:
なるほど!でも主流は銅じゃないですか?それは送電ロスがやっぱりアルミのほうが多いってことなんですか?
小川さん:
そうですね!

so_taro_:
あと、先日ニュースで観たのですが、金属買取業者が銅線を買い取る際の規制が強化されたんですよね?
小川さん:
そうです。そうです!ようやっとって感じですね(笑笑)。
so_taro_:
ようやっとって感じですか(笑)。国の制度の話でいうと、去年の9月ごろにエネルギー庁が太陽光パネルのリサイクル義務化に関する内容の情報を公開していたじゃないですか。あれって要は太陽光パネルの所有者が自己資金でリサイクル費用を負担するように義務づけられたわけじゃないですか?実際のところ負担に感じていたりしているんですか?
小川さん:
いや。「もとから当然そうですよね」って感じですね(笑)。特に驚きはないというか..
so_taro_:
発電所設置した時期からすると、そろそろ取り換えの時期ではないのですか?
小川さん:
いや、まだ全然ですよ!
so_taro_:
ではどのくらいの期間で取り換えの時期になるのですか?
小川さん:
20年間は国の法律に基づいた固定価格買取制度(FIT制度)で電力会社が買ってくれるんですが、実際パネルは40年程度は持つのではないかと思います。
so_taro_:
そんなに持つんですね!
小川さん:
はい。千葉県佐倉市にある京セラの事業所に太陽光発電所があるんですけど、竣工後40年経っているんで!だから結構持つと思っています!
so_taro_:
でも20年間は国が買い取ってくれるというお話でしたがそのあとはどうなのですか?
小川さん:
FIT制度では買ってくれないので民間の電力会社に売りますね。住宅に設置する、例えば戸建ての屋根置きタイプの太陽光発電のFIT期間は10年なんですよ。10年経過後の買い取りは「卒FIT」などと呼ばれていて、1kWh=8円とかで、電力会社が買い取っています
so_taro_:
なんか下がりましたよね?そう聞いたことが…。
小川さん:
下がりましたね。でも8円とかなら全然いいほうだと思いますよ。フィット40円とかの時代があったんでそれから考えると1/5程度にはなってしまっていますけど。でもまだまだって感じですね。木造戸建ての耐用年数が4・50年って感じじゃないですか。だからそれが建っている間は、おそらく太陽光パネルはもつのではって感じですけどね。もちろん効率は下がっていきますけどね。
so_taro_:
そうですか?分かりました!では時間的に半分に差し掛かったので質問者バトンタッチで行きます!
後半に続く…


